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『恐怖小説史』ノート ちょっとした情報

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 7月21日(土)23時26分46秒
返信・引用 編集済
  『恐怖小説史』114頁では「R・Sの『新破戒僧』、」とだけ記されていて、一応調べたのですが発表年しか分からなかったので

114 R・S 『新破戒僧』 R.S. The New Monk (1798) ※R.S.については不明.

としていたのですが、このR・Sという作者が当時のゴシック作家のRichard Sickelmoreである可能性があるようです。いくつかの書籍(販売)サイトでThe New Monkの著者名として掲げているだけで、証拠があるわけではないのであくまでも可能性ですが。
Richard Sickelmoreは生没年もちょっと調べたくらいでは判明しませんでした。今では忘れられた作家のようです。The New Monkがドイツの出版社から2009年に出版された時に著者名がRichard Sickelmoreとされたようです(が、それが最初かどうかは不明)。
https://books.google.co.jp/books?id=bHE4vgAACAAJ

で、もしかしたらその根拠かもしれないものが下記のサイトに出ていますので本の詳細部分をコピペしてみます。
http://www.worldcat.org/title/new-monk-a-romance/oclc/6969240

--------------------------------------------
詳細
ジャンル/形式: Parodies, imitations, etc
関連の人物: M G Lewis; M G Lewis; M G Lewis
資料の種類: Fiction
ドキュメントの種類 書籍
すべての著者/寄与者: R S, esq.; R S, esq.; Richard Sicklemore
この著者についてさらに詳しく:
OCLC No.: 6969240
メモ: Summers, Gothic Bib., p. 443; Blakey, Minerva Press, 1790-1820, p. 185.
This work is a close parody of The monk by Lewis and may have been written by Richard Sickelmore [sic]--Summers, The Gothic Quest, pp. 245-6, and p. 302.
物理形態: 3 volumes 17 cm
責任者: By R.S. esq ...
--------------------------------------------

さて、どうなんでしょうね。
Richard Sicklemoreは最初の作品とされるのが
Edgar; Or, the Phantom of the Castle (1798)
ですから時期としてはThe New Monk (1798)と重なりますね。それ以前にも戯曲を書いていたようです。以後の作品を知り得た範囲で書いてみますと、

Quarter-day; an interlude. First performed at the Theatre, Dover. (1798)
Agnes and Leonora: A Novel (1799)
Mary-Jane: A Novel (1800)
Raymond: A Novel (1801)
Rashleigh Abbey or, the ruin of the rock : a romance (1805)
Osrick, Or, Modern Horrors: A Romance (1809)
History of Brighton and its environs : from the earliest period to the present time (1827)※第5版出版時

と忘れられた割にはまあまあありますね。
この中であれっ? と思うのが
Osrick, Or, Modern Horrors: A Romance (1809)
ですね。なんとModern Horrorsですと。もちろん今(辛うじて?)通じるジャンル的な意味でのモダンホラーとは関係ないですが、「現代の恐怖」という副題が付いているのは(最初かどうか、また最古かどうかは別として)興味深いですね。
ラドクリフの『ユドルフォの秘密』が出たのが1794年で、その影響を受けた似たようなタイプの後追いのゴシック小説がたくさん出たのが十数年続いたとすれば、1800年代という新しい世紀に入ったこともあり「これが現代の恐怖だ」と考える作家が現れても不思議ではないような気がします。いや、これは根拠のないただの妄想ですけど。

さてこんな長々と書いたのは「『恐怖小説史』ノート」には書けないし、情報としてサラッとどう書けばいいのかよく分からなかったからでもあります。ま、Richard Sickelmoreである可能性ありとだけ書いておきましょうか。あ、Osrick, Or, Modern Horrors: A Romanceは第1巻がネット上でも読めるようです。私は読めませんが。ではまた。
 
 

『恐怖小説史』ノートの更新4

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 7月15日(日)22時50分17秒
返信・引用
  翻訳があるものがもうひとつありました。といっても出たのは最近で2018年5月です。
179 シェリーの『チェンチ一族 五幕から成る悲劇』です。
ときどきはチェックしないといつのまにか出ていたということがあるんですね。
近々翻訳ではない別のほんのちょっとした情報を加えることができるかもしれません。
 

『恐怖小説史』ノートの更新3

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 7月 2日(月)20時24分9秒
返信・引用
  まだ翻訳があるものがありました。完全な見逃しです。『臨場』の倉石なら「根こそぎ拾えてねえ!」と怒るところでしょう。ちなみにそのキャラがあまり好きでないのでドラマはほとんど見てませんが。むしろその前の『ゴンゾウ』の方が……ってそんなことはどうでもいいか。
今回見つけたのは『恐怖小説史』のなかで作者名も書いてない『悪夢の館』の翻訳。『夢魔邸』、『夢魔御殿』と二つありました。一つは大学の論集ですが。
 

『恐怖小説史』のネット上の原書のページ抜け

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 6月29日(金)22時28分59秒
返信・引用
  『恐怖小説史』のネット上の原書にはページに抜けがあるものがあるので要注意。
http://www.gutenberg.org/ebooks/14154
確認した分では、上記のHTML版とPlain Text UTF-8版で219ページ目が抜けています。
https://archive.org/details/cu31924027195183
上記のarchive.orgの画面上では抜けてません。
ちなみに
218ページの最後の単語はperhaps
219ページの最初の単語はunconsciously
219ページの最後の単語はso
220ページの最初の単語はvivid
したがってProject GutenbergのHTMLとPlain Text UTF-8版ではperhaps vivid
と繋がっちゃってます。
1年半ぐらい前からわかっていたのですが『恐怖小説史』ノートのページではお知らせしていませんでした。
スキャンのミスなんでしょうかね。
 

『恐怖小説史』ノートの更新2

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 6月25日(月)19時32分32秒
返信・引用
  フランシス・ボーモントの『ぴかぴかすりこ木さむらい』の翻訳に早稲田大学出版部から出ていた『ぴかぴかすりこぎ団の騎士』の大型本があることがわかりました。ほかに翻訳でなく訳注付きの本だと思いますが研究社から『輝けるすりこぎの騎士』[研究社小英文叢書260]があることも。
それから最初から知ってはいたのですが書き方を決める過程で保留にしていたら忘れてしまっていた『ユードルフォの謎1,2』も付け加えました。
ちょっとずつとはいえもう怒涛の更新です。
 

『恐怖小説史』ノートの訂正2

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 6月20日(水)22時17分36秒
返信・引用
  恥ずかしい更新をもう一つ。
>266 ※『野ばら』に収録
の5作品について、『恐怖小説史』に載っていない作家名を独自に調べて[Walter Scott]と[Miss Edgeworth]としていましたが、データの読み方に誤解があったため削除しました。
誤った情報を掲載しておりましたことをお詫び申し上げます。
『野ばら』のコンテンツはこちらです。
https://trove.nla.gov.au/work/9780207?q&versionId=11354446
 

『恐怖小説史』ノートの訂正

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 6月18日(月)21時17分31秒
返信・引用
  恥ずかしい更新を一つ。
>15 ベネディック 『盗賊の花婿』 Benedick Robber Bridegroom
は作者名と作品ではなく、シェイクスピアの「空騒ぎ」の登場人物とグリム童話の「強盗のおむこさん」あるいは「盗賊のお婿さん」などと呼ばれる作品のことでした。
数行前にヒントが書いてあったのに読めてませんでした。
 

『恐怖小説史』ノートの更新

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 6月16日(土)22時55分49秒
返信・引用
  誰の何の役に立つか立たないかわかりませんが「『恐怖小説史』ノート」を少しずつ更新してます。
地震怖い。病気怖い。饅頭怖い。いつ何が起こるかわからない世の中ですから。
いや、まあそんな気持ちが原動力の数パーセントはあるのかな、と。
 

Re: Jack Maclane の Blood Dreams

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2018年 3月30日(金)21時35分31秒
返信・引用
  なんか面白そうですねー。どうもマクレーンというとダイハードを連想してしまいますが(笑)。
翻訳のある『鮮血の刻印』(新潮文庫)の原題がBlood Marksのようですが似てますね。関係あるんですかね。
私が持っているものでは『バレンタイン14の恐怖』にも載ってますね。でも読んでないです(ありゃりゃ)。
ところでビル・クライダーって今年亡くなったばかりのようです。
 

Jack Maclane の Blood Dreams

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2018年 3月30日(金)15時36分20秒
返信・引用
  駿河台下の古本屋で200円。なんとなく読み始めたら、くいくい行けて、割りと短期間で読みきってしまいました。
1989年。ゼブラ・ブックス。350ページ。

ジャック・マクレーンというのは、邦訳も数冊あるビル・クライダーの別名義のようです。

第1章で、「殺すこと」に憑かれた少年が登場します。蠅やアルマジロといった小動物から始まり、人を殺すことを考え始めます。
その後、奇数章で祖父や両親、まちの人を事故に見せかけて手をかけ、快楽殺人を続けていくのが描かれます。

第2章(偶数章)では、夫を交通事故でなくし、故郷へ帰ることにした母と10歳の息子。この息子は、予知夢で人の死を知ることができます。

やがて、この男が住む町へやってきた母子と次の犯行がクロスします。沼地のほとりに住む変わり者の老人を次のターゲットにしていることを少年が夢に見てしまうんですね。

話が進むと、独り身の警察署長が登場。都会で有力者の不興を買ってしまい、小さなまちで再スタートをした人物です。

こうして役者が揃うと、ああ、署長が男を迎え撃って母子を守っているうちに、恋仲になるんだろうなと思ったのですが、予想外の展開になりました。

少年がひとりで、老人を助けに行ってしまい、犯人・少年・老人・母・署長が入り乱れて、沼地での血まみれアクションが延々100ページ以上続きます。それがまたすごい迫力で、目が疲れてよれよれになっていたのですが、先が気になって、読んでしまいました。

ホラー専門ではなく、なんでも屋の作家が書いたホラーで、スーパーナチュラルの要素はわずかに予知夢のみといった感じですが、結果的には大当たりだったので、よしとします。
でも、ジャック・マクレーン名義の本は、見かければ読んでみようかと思いますが、わざわざ探そうという気にはなりません。(単に優先順位の問題です)
 

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