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Darcy Coates の Whose Woods There Are

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年11月26日(木)22時53分46秒
返信・引用
  100円、25ページ。といいますが、広告のページが多いです。
未知の作家にぶち当たった時は、まず短編で試してみます。電子書籍専門ではなく、1冊でも紙の本を出していれば、なおよい。

20代の女性アンナが、亡くなった父を偲ぶため、子どもの頃に家族でキャンプに行った森を訪れます。
キャンパー用駐車場は閉鎖され、2メートルほどのフェンスで囲まれ、10年前とは様変わりしています。
読者はホラーだと分かっているので、怪物を閉じ込めるためだろうと思って読みますが、アンナは自然を保護するためか、危険な野生動物を出さないためだろうと考えます。このあたりの作者のバランス感覚は正しい。
アンナがフェンスと乗り越えて中に入ると、森は森のまま。しかし、妙にうす暗い区域があり、木の幹にはかぎ爪でひっかいたような痕。さらに物音がせず、悪臭が漂ってきます。そして生き物の気配。アンナはテントを張り、独りで夜を明かすことになるのですが、森の雰囲気やアンナの孤独感がしっかり描きこまれています。
やがてアンナは怪物に出遭ますが、造形がけっこう怖いです。ちょっとびっくりしました。

本作は短編集にも収録されているようですが、また読んでみようかなと思いました。
 
 

Re: Bentley Little の The Circle

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年11月21日(土)13時55分12秒
返信・引用
  うーん、そのバカバカしさ、確かにドン引きです。短篇2作しか読んでませんがベントレイ・リトルはどうしちゃったんでしょうね。poweroftwoさんのご紹介の内容通りだとすると、三幕ものという構成にしてもどうもお話(あるいは主題)に軸がないような……。
せめて出来のいい長篇の一つくらいは翻訳して欲しいとは思いますが。
 

Bentley Little の The Circle

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年11月21日(土)00時01分41秒
返信・引用
  306円、140ページ。
相変わらず中短編でお茶をにごしていますが、中堅どころの作家なので期待大。ですが・・・

全3部で構成されています。

①ヘレン
 玄関の扉をノックする音。ヘレンという主婦が扉を開けると、9歳ぐらいの腰布を巻いただけの薄汚い男の子が入ってきて、トイレに直行します。便器の底にダイヤが残されていて、どうやら、本物のダイヤを排泄したらしい。
 キューブリックの「フルメタル・ジャケット」に「ダイヤのクソをひねり出せ」なんて台詞がありましたが、それを思い出しました。
 その男の子を物置きに閉じ込めておくと、続いてエメラルドやルビー、サファイアなどを排泄します。
 金の卵を産むガチョウや、涙が宝石に変わる人魚の話はありますが、中2どころか幼稚園児レベルの話ですか?
 目を離した隙に男の子がいなくなるのですが、夜になると庭に戻ってきて、「中に入れて」と囁きます。不安を感じたヘレンが無視していると、そこにしゃがみ込み、股の間からヘレンの生首を出し、髪の毛をつかんで窓に叩きつけて、入ってこようとします。さらにカブトムシを出し、それが群れとなって家に襲いかかります。そして最後に出したものは・・・
 それなりに迫力はありますが、あまりのばかばかしさに唖然としました。

②フランク
 魔女と噂される女の家の裏に聖堂があり、そこである時間に、ある行動をすると、願い事がかなうと言われています。
 車を買うお金がほしい兄とその友人の後を、10代の弟とその友人がこっそりつけていきます。
 兄と友人が聖堂の前でしたことは、パンツを下ろしてなんと「手こき」! すると扉から焼け焦げた人形のような怪物が出てきて、次々に襲いかかってきます。
 こちらもそれなりに迫力はありますが、ばからしさが先に立ってしまいます。

③ギル
 フランクの父親の一人称で話が進みます。
 犬の散歩をさせていると、聖堂から逃げてきた息子に助けを求められます。付近一帯の惨劇ツアーをし、何とか怪物を退治して、はいおしまい。

 題名が「輪」なので、3つの話が絡み合うのかと思ったら、第3部で、ヘレンの家が虫の群れに襲われているのが見えるというだけでした。

 同人誌やデビュー前の習作ならまだしも、2012年、作者52歳の作なんですね。キャリアは長く、コンスタントに作品を発表している人なのに、こんなものを書いているとはいやはや。
 翻訳はされないでしょうし、人には薦められませんが、こういうの嫌いじゃないです。

 ほとぼりが冷めたら、また次を読むんじゃないかと思います。
 

Re: レイ・ガートンの Invitation Only

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年11月 2日(月)22時34分30秒
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  > No.399[元記事へ]

まあ19ページですから(慰めになってない)。といっても短くとも「ハロウィーン・ガール」のような名作もありますが、ハロウィーンがテーマというのは意外に難しいのかもしれません。いや、作家じゃないので分かりませんが(笑)。レイ・ガートンは『シルヴァー・スクリーム』上巻の「罪深きは映画」がかなりダークな作品でした。他の短篇はだいぶ時間が経ってしまったので忘れましたが、これはランズデールっぽいところもあったような。長篇も『ライブガール』以外にも何作かあるとよかったですね。って、もう出ないとも限らないか。まあすべての未知の作品に期待しましょう。
 

レイ・ガートンの Invitation Only

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年10月31日(土)23時01分53秒
返信・引用
  このところ、ある英国ホラーを読んでいたのですが、あまり見かけない単語が頻発し、テンポもゆるいので中断。ハロウィン短編シリーズの1編を読んでみました。

100円、19ページ。
麻薬の売人をやっている2人に、メールで、ハロウィンの夜に墓地でいかがわしいパーティー(オージー)を開くとの招待状が届きます。
そこで何が起こるのか?

身をもち崩した二人の背景にページが割かれ、墓地に着くのは3分の2を過ぎてから。
二人の犠牲になった者の復讐だったらいやだなと思っていたら、あまりにベタな展開で、過激な描写もなければ、ハロウィンの夜の墓地の妖しいムードもまるでありません。
作家名に騙された凡作でした。

ライヴ・ガールズが面白かっただけに残念。
 

Re: Ronald Malfi の Snow

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年 8月21日(金)22時21分44秒
返信・引用
  > No.394[元記事へ]

poweroftwo さん、ご投稿ありがとうございます。
またまた全然知らない作家を、と思ったのですが確認してみるとRonald MalfiはFloating Staircaseで2012年ブラム・ストーカー賞長編部門の最終候補になっていました。
Snowとだいたい同じ頃の作品のようです。期待できそうな作家ですね。

Snowはご紹介の内容を読むとちょっと『ドリーム・キャッチャー』も連想しましたが、なかなか面白そうです。翻訳されないものですかね。作品は違いましたがpoweroftwoさんが紹介してくださったジェレミー・ロビンスンのように。
 

Ronald Malfi の Snow

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年 8月21日(金)06時28分19秒
返信・引用
  お久しぶりです。
しばらく未訳ホラーから離れていました。
本作も寒い季節に読み始めたのですが、中断したら集中力が切れてしまい、先日やっと読み終わりました。

411円。323ページ。

雪嵐で飛行機が欠航になった空港で知り合った男女4人がレンタカーを借りて、目的地へ向かいます。雪道で男が飛び出してきて、車は雪溜まりに突っ込み、動かなくなります。
男はいなくなった娘を探しているというので、4人はいっしょに探しながら男の村に向かうと、村の空気がどこか変。
誰かに見られている感じ。そして、何かに取り憑かれたらしい村人たちがよろよろと襲いかかってきます。

ソンビものの変形といえますが、雪の山村が舞台というのは珍しい。アクションは歯切れがよく、サスペンスもあり、登場人物が情け容赦なく犠牲になっていくので、目が離せません。描写にも節度があるので、映画のレートならG。中学生でも大丈夫です。
立てこもりアンド脱出ものとして、かなり読み応えがありますが、終盤で多地域にまで風呂敷を広げてしまい、それまでの展開と違和感が出てきます。ひとつの村だけで収めた方がよかったかなと思いました。

Ronald Malfiは折り目正しそうな長編をコンスタントに出しており、次もまた楽しみな作家といえそうです。
 

Re: 保留に追加

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2014年12月23日(火)21時11分34秒
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  > No.392[元記事へ]

中島晶也さんへのお返事です。

ををっ、ご教示ありがとうございます!! やはりホラーでしたか。
最近自分の判断アテにならないなあ(苦笑)。
でもこういうところを掘り起こして発信していくというのも大事なことですよね。
って完全人任せのオマエが言うなですね(爆)。
部数や売り場の縮小など、海外文学そのものの危機もあちこちで叫ばれているのを目にします。
というよりもっと幅広く国外への無関心のような風潮も感じられます。
なんとかしたいものです。またまたオマエが言うかですがそれでも言わずには……。
 

Re: 保留に追加

 投稿者:中島晶也  投稿日:2014年12月23日(火)17時31分4秒
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  > No.391[元記事へ]

アンドリュー・パイパー『堕天使のコード』、先ほど読了しました。
徹頭徹尾、ホラーです! しかも、かなり水準が高い。
神も悪魔も信じていない悪魔学者が悪魔の罠にはまっていくという設定で、ちょっとロン・ハバードの『フィアー』に似ているところもあるのですが、現実と幻想が混淆していくうちに超自然的な力の実在が否定できなくなっていく恐怖感は、こちらの方がはるかに上でした。著者は『ロスト・ガールズ』でも同様の手法を使っていましたが、いっそう磨きが掛かった感じです。ただ、結末がキリスト教の信仰と深く関わっており、かつ明解な答えを与えず読者へ問い掛けているところが多分にあるので、日本の読者は評価が分かれてしまうかも知れません。
どうしてこれがホラーと明記されずに売られているのか、憤りを通り越して危機感を感じてしまうほどでした。

http://borderland.txt-nifty.com/

 

保留に追加

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2014年12月 2日(火)19時29分23秒
返信・引用
  11月末の新刊に保留としてアンドリュー・パイパー『堕天使のコード』(新潮文庫)を入れましたが、2009年の9月にもパイパーの『キリング・サークル』(新潮文庫)が出ていたのを知り、追加で保留に入れました。  

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