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Re: Michael Whitehouse の The Horrors of Christmas

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年12月12日(土)19時43分7秒
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  二番目のThe Advent Calenderがちょっと興味引かれますね。ロバート・エイクマンにありそうな気もするし、トワイライトゾーンの1エピソードのようでもあるという感じで。
本来なら日本でもクリスマスに怖いお話を楽しむという風習が、まあ根付くとは言わないまでも年1ぐらいでクリスマス・ホラーのアンソロジーの1冊も出ておかしくはないと思うのですが、所詮この国ではいまだクリスマスはお祭り騒ぎ程度のイベントでしかないので、こういう短編集も当分は翻訳される見込みはないんでしょうね。ハロウィーンでさえホラーと結びつくのは、コスプレの意匠としてキャラが使われる程度で、小説はおろか映画でさえホラーを楽しみましょうとはならない現状ですからね。
ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、過去いくらかのハロウィーンやクリスマスのアンソロジーを出してくれたことはありがたいと思っています。
 
 

Michael Whitehouse の The Horrors of Christmas

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年12月 9日(水)21時23分25秒
返信・引用
  114円。41ページ。クリスマスの3つのこわいお話です。

A Christmas Feast
篤志家とされている一家(両親と姉弟)が、毎年身寄りのない老人をクリスマスの食事に招待しているのですが、実はその老人を食べてしまうのが目的です。
今年は、東欧から来た爺さんが招待されます。読者は一家の目的を知っているので、昔話を嬉々として語り続ける爺さんにヒヤヒヤさせられます。
結末はこれしかないなというものですが、しっかり伏線が張ってあるので、納得がいきます。
しかし、老人の肉って、旨いのでしょうか。

The Advent Calender
降臨節カレンダー。辞書によると、「小さなドアをあけると中の絵が見える子供用の暦」だそうです。
1965年のクリスマス。郊外の町で、それまでの3年間、クリスマスに子どもが行方不明になっています。住民は不安を抱えて落ち着かないのですが、「私」は大好きな降臨節カレンダーを買ってもらい、毎日ドアを開けながら、クリスマスを楽しみに待ちます。絵そのものは普通なのですが、ドアの内側に何かの気配が感じられます。やがてやってきたクリスマス・イブの夜、「私」の部屋に足音が近づいてきます・・・
ラストはあいまいにぼかされていますが、よく読むと子どもたちに何が起こったかが分かり、ゾクッときます。
しかし、大人になった「私」が子どもの頃を振り返るという設定は郷愁を感じられていいですが、「私」は犠牲にならないということが分かってしまうので、良し悪しだなと思いました。

The Christmas Tree
両親と娘の3人家族。
近くの森にクリスマス・ツリーを切りに行くのが毎年の妻の仕事なのですが、ある年、森に行ったまま戻ってこない。探しに行くと、見事な木の根元で、心臓発作を起こし、息絶えています。
1年後のクリスマス、夫がその木を切り、ツリーとして居間に飾ると・・・
こちらははっきり書き過ぎて、かえって怖くなくなっています。

3編とも、クリスマスの雰囲気はよく出ており、お値段と労力ぶんの価値はありましたが、友人の娘さんが通うピアノ教室のクリスマス・コンサートに呼ばれ、「上手だったね」とは言えず、「楽しかったよ」と答えた。そんな気分です。

この作家、化けるかもしれません。
 

Re: Michael Whitehouse の On a Hill

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年12月 5日(土)00時54分4秒
返信・引用
  > No.405[元記事へ]

Michael WhitehouseもFantasticFictionには未掲載でした。アマゾンでこの人の本の一覧を見てみました。On a Hill の表紙絵は映画の「ゴーストストーリー」を彷彿とさせますが、ダークで渋いDarcy Coatesの作品のそれと比べるとちょっと安いというか素人っぽい感じもします。レビュー数は結構多いですね。仕事で片田舎へやってくるというのはホラーでは定番ですね。

『ジグソーマン』は自分で言っておいてまだリアル新刊書店では確認できていません。たまたま行った書店はそこそこの規模にもかかわらず扶桑社の文庫がありませんでした。一社だけないってたまにあるんですよね。
 

Michael Whitehouse の On a Hill

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年12月 2日(水)21時07分53秒
返信・引用
  107円。49ページ。
Top 10 Amazon Horror Best-seller! だそうです。

スコットランドの田舎を旅する、作家である「私」が、ある旅籠で周りから浮き上がっている翳りのある男に話しかけます。
その男(ジョン・R)は、不動産屋(土地開発業者かな)で、土地の買取契約をするため、やって来ています。取引は無事まとまりますが、近くにある丘がどうも気になります。
地元住民によると、その丘に登った者が何人も行方不明になっているという話。住民の反対を押し切ってジョンがそこに登ってみると、古い教会があり、姿の見えない何ものかに追いかけられます。何とか村まで帰りつくのですが、ロンドンに帰ろうとすると、悪天候や事故に阻まれ、村から出られなくなってしまったということなのです。
そこで今度は「私」がその丘に登ってみると・・・

雰囲気はよく、アクションよりもじわじわとくる怖さがなかなかのものなのですが、なんかクトゥルー神話あたりで読んだことのある話みたいです。含みのある結末も予想通り。

この作家、3つの短編からなるThe Horrors of Christmasというのを出したようなので、ちょうどこの季節、読んでみようかなと思っています。

教えていただいた、「ジグソーマン」を買いました。表紙の作者名が妙に小さく、知名度では売れない本ということですね。
 

Re: Darcy Coates の Whose Woods There Are

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年11月27日(金)02時44分32秒
返信・引用
  > No.403[元記事へ]

Darcy CoatesはFantastic Fictionにはまだ載ってないものの、結構たくさん書いていますね。写真を見たらあらかわいいお嬢さん。表紙というか扉絵というかいかにもホラーな感じの作品群とはイメージが逆ですなあ。オーストラリア在住で好きな作品がマーク・Z・ダニエレブスキー『紙葉の家』とキングの『ペット・セマタリー』ですか。もしかしたらこれから出てくる作家さんかもしれませんね。
ところで以前poweroftwoさんご紹介のValley of the Scarecrowの作者、ゴード・ロロの翻訳が近々出るようです。『ジグソーマン』(扶桑社ミステリー)というそうです。これがデビュー作みたいです。
 

Darcy Coates の Whose Woods There Are

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年11月26日(木)22時53分46秒
返信・引用
  100円、25ページ。といいますが、広告のページが多いです。
未知の作家にぶち当たった時は、まず短編で試してみます。電子書籍専門ではなく、1冊でも紙の本を出していれば、なおよい。

20代の女性アンナが、亡くなった父を偲ぶため、子どもの頃に家族でキャンプに行った森を訪れます。
キャンパー用駐車場は閉鎖され、2メートルほどのフェンスで囲まれ、10年前とは様変わりしています。
読者はホラーだと分かっているので、怪物を閉じ込めるためだろうと思って読みますが、アンナは自然を保護するためか、危険な野生動物を出さないためだろうと考えます。このあたりの作者のバランス感覚は正しい。
アンナがフェンスと乗り越えて中に入ると、森は森のまま。しかし、妙にうす暗い区域があり、木の幹にはかぎ爪でひっかいたような痕。さらに物音がせず、悪臭が漂ってきます。そして生き物の気配。アンナはテントを張り、独りで夜を明かすことになるのですが、森の雰囲気やアンナの孤独感がしっかり描きこまれています。
やがてアンナは怪物に出遭ますが、造形がけっこう怖いです。ちょっとびっくりしました。

本作は短編集にも収録されているようですが、また読んでみようかなと思いました。
 

Re: Bentley Little の The Circle

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年11月21日(土)13時55分12秒
返信・引用
  うーん、そのバカバカしさ、確かにドン引きです。短篇2作しか読んでませんがベントレイ・リトルはどうしちゃったんでしょうね。poweroftwoさんのご紹介の内容通りだとすると、三幕ものという構成にしてもどうもお話(あるいは主題)に軸がないような……。
せめて出来のいい長篇の一つくらいは翻訳して欲しいとは思いますが。
 

Bentley Little の The Circle

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年11月21日(土)00時01分41秒
返信・引用
  306円、140ページ。
相変わらず中短編でお茶をにごしていますが、中堅どころの作家なので期待大。ですが・・・

全3部で構成されています。

①ヘレン
 玄関の扉をノックする音。ヘレンという主婦が扉を開けると、9歳ぐらいの腰布を巻いただけの薄汚い男の子が入ってきて、トイレに直行します。便器の底にダイヤが残されていて、どうやら、本物のダイヤを排泄したらしい。
 キューブリックの「フルメタル・ジャケット」に「ダイヤのクソをひねり出せ」なんて台詞がありましたが、それを思い出しました。
 その男の子を物置きに閉じ込めておくと、続いてエメラルドやルビー、サファイアなどを排泄します。
 金の卵を産むガチョウや、涙が宝石に変わる人魚の話はありますが、中2どころか幼稚園児レベルの話ですか?
 目を離した隙に男の子がいなくなるのですが、夜になると庭に戻ってきて、「中に入れて」と囁きます。不安を感じたヘレンが無視していると、そこにしゃがみ込み、股の間からヘレンの生首を出し、髪の毛をつかんで窓に叩きつけて、入ってこようとします。さらにカブトムシを出し、それが群れとなって家に襲いかかります。そして最後に出したものは・・・
 それなりに迫力はありますが、あまりのばかばかしさに唖然としました。

②フランク
 魔女と噂される女の家の裏に聖堂があり、そこである時間に、ある行動をすると、願い事がかなうと言われています。
 車を買うお金がほしい兄とその友人の後を、10代の弟とその友人がこっそりつけていきます。
 兄と友人が聖堂の前でしたことは、パンツを下ろしてなんと「手こき」! すると扉から焼け焦げた人形のような怪物が出てきて、次々に襲いかかってきます。
 こちらもそれなりに迫力はありますが、ばからしさが先に立ってしまいます。

③ギル
 フランクの父親の一人称で話が進みます。
 犬の散歩をさせていると、聖堂から逃げてきた息子に助けを求められます。付近一帯の惨劇ツアーをし、何とか怪物を退治して、はいおしまい。

 題名が「輪」なので、3つの話が絡み合うのかと思ったら、第3部で、ヘレンの家が虫の群れに襲われているのが見えるというだけでした。

 同人誌やデビュー前の習作ならまだしも、2012年、作者52歳の作なんですね。キャリアは長く、コンスタントに作品を発表している人なのに、こんなものを書いているとはいやはや。
 翻訳はされないでしょうし、人には薦められませんが、こういうの嫌いじゃないです。

 ほとぼりが冷めたら、また次を読むんじゃないかと思います。
 

Re: レイ・ガートンの Invitation Only

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年11月 2日(月)22時34分30秒
返信・引用
  > No.399[元記事へ]

まあ19ページですから(慰めになってない)。といっても短くとも「ハロウィーン・ガール」のような名作もありますが、ハロウィーンがテーマというのは意外に難しいのかもしれません。いや、作家じゃないので分かりませんが(笑)。レイ・ガートンは『シルヴァー・スクリーム』上巻の「罪深きは映画」がかなりダークな作品でした。他の短篇はだいぶ時間が経ってしまったので忘れましたが、これはランズデールっぽいところもあったような。長篇も『ライブガール』以外にも何作かあるとよかったですね。って、もう出ないとも限らないか。まあすべての未知の作品に期待しましょう。
 

レイ・ガートンの Invitation Only

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年10月31日(土)23時01分53秒
返信・引用
  このところ、ある英国ホラーを読んでいたのですが、あまり見かけない単語が頻発し、テンポもゆるいので中断。ハロウィン短編シリーズの1編を読んでみました。

100円、19ページ。
麻薬の売人をやっている2人に、メールで、ハロウィンの夜に墓地でいかがわしいパーティー(オージー)を開くとの招待状が届きます。
そこで何が起こるのか?

身をもち崩した二人の背景にページが割かれ、墓地に着くのは3分の2を過ぎてから。
二人の犠牲になった者の復讐だったらいやだなと思っていたら、あまりにベタな展開で、過激な描写もなければ、ハロウィンの夜の墓地の妖しいムードもまるでありません。
作家名に騙された凡作でした。

ライヴ・ガールズが面白かっただけに残念。
 

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