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Re: 東京泰文社のこと

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2016年 1月10日(日)13時52分4秒
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  > No.415[元記事へ]

そうそう、お手製の帯、ありましたね。私も主に見ていたのは下に積み重なっている帯なしペーパーバックや雑誌の方だったと思います。
棚にあったものを一つ思い出しました。棚を眺めていてちょっと古そうなThe Survivorsというペーパーバックを見つけました。ハーバートの『ザ・サバイバル』が脳裏にあったのと、うらおもてひっくり返しながら辛うじて読み取れた情報からしてホラーかもしれないと思ったのですが、どうせ買っても読めないと棚に戻しました。それから神保町に行く度に手に取っては戻しを何度か繰り返しました。結局買えなかったのですが、後年それが翻訳されていたことを知りました。後に伝記作家となったアン・エドワーズ(アン・エドワード)の『暗いルアンヌの旅』(講談社/1970)原題 Anne Edwards/ The Survivors (1968)というのがそれです。翻訳書の方も未だ手に入れてないのですが、シャーリイ・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』のような(?)一家殺人事件の生き残りをめぐるミステリーらしく、ホラーそのものではないようです。帯には「ロマンチック・サスペンスの名編」とあります。
 
 

東京泰文社のこと

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2016年 1月 7日(木)21時50分57秒
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  プロフェシーは東京泰文社で買いました。
閉店から、もうそんなにたちますか。売れ行きよりご高齢が理由でしょうし、ご存命がどうかも分かりませんが、ちゃんと命のリレー、続いてますよと伝いたいです。
入って左手がお堅い本。右手がエンタテイメント。棚に並んだ本よりも平積みの中から心の琴線に触れる表紙を探すのが楽しかったです。
店主(かな?)が、手製の帯に直訳した邦題を書いてくれていましたが、「鷲は舞い降りた」のhad landedで、「鷲は土地を持つ」には苦笑しました。

田中小実昌さんや矢野徹さんが進駐軍文庫を読み漁ったり、野田昌宏さんや伊藤典夫さんが神保町の古書店で競うように原書を買ったりした話を読み聞きすると、自分も同じことをしているとうれしくなったり、でもレベルが違うんだよな、生まれる時代を間違えたよなと思ったりしたものでした。

電子書籍は便利でありがたいですが、やっぱり紙の本はいいです。
 

Re: プロフェシー恐怖の予言

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2016年 1月 6日(水)22時47分5秒
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  > No.413[元記事へ]

オークションか何かで入手されたのですか? 東京泰文社は1996年まであったそうです。何度か購入したことあります。おぼろげな記憶だと左奥の方にFangoriaやTwilightZone等の雑誌があったような。

「プロフェシー/恐怖の予言」はテレビで一度見たきりですが、デヴィッド・セルツァーといえばこれか「オーメン」かという印象です。たしか脚本家・プロデューサーでしたか。読み応えありとのことですが、やはり作品の社会派的側面に引っ張られて(?)力が入ったんでしょうか。ヒットした「オーメン」後だから翻訳される可能性もあったかもしれませんが、検討されることがあったとすれば水俣関連の部分がネックになったのかなとも。

裏表紙はうーん、確かにヒドイと言っていいレベルのネタバレですね。
 

プロフェシー恐怖の予言

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2016年 1月 4日(月)18時51分56秒
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  なつかしの東京泰文社のシールつき。だいぶ寝かせてあったということですが、退色・変色・型崩れ・表紙の破損、いずれも買ったときからのような。200円くらいだったかな。

バランタイン・ブックス。1979年2月初版。2.25ドル。248ページ。
コピーライトはパラマウント映画。

結論から言いますと、セリフとセリフの間を簡単な説明で埋めたノベライズ本とは次元を異にする、小説として読み応えのある佳編です。
1ページに41行、細かい活字がびっしり。キングの本並みに真っ黒いページもあります。

映画にはなかなか入れにくい、心理描写、人物の背景、先住民の文化や伝承がきっちり描きこまれています。
テーマも、貧困、環境、民族間の対立などをまじめに扱っています。

映画ははるか昔にテレビで見たきりで、全く覚えておらず、今回1章読むごとにそこまで見るということをくり返しました。
展開はほとんど同じですが、以下、映画にはないところ。
・冒頭の、ネズミに噛まれた乳児が病院でどうなったか。
・襲ってきたアライグマを解剖するところ。
・監視塔で死んだ猫を引き受けるところ。
・キャンパーの遺体(の残骸)を検視するところ。などなど。
脚本を書いたデヴィッド・セルツァー自らによる小説ですから、初稿にはあったのかもしれませんね。
また、モンスター襲撃の際の人体破壊度が高いです。

映画はテンポを重視しますから、枝葉の部分を切ったり、描写をマイルドにしても、それはそれでいいと思いますし、世間一般で言われているほど駄作だとは思いません。アクションに映画としての工夫もあります。
しかし、こんな濃厚な話を読まされるとは思いませんでしたし、埋もれさせるには惜しい一編でした。「オーメン」は映画がヒットしたおかげで、小説もよく売れたようですが、「プロフェシー」は駄目だったでしょうね。

この本にはいくつか問題があり、
裏表紙なのですが、
TWENTY YEARS AGO...
FACT:100,000 People were wiped out in Minamata,Japan
CAUSE:A chemical neurotoxin
EFFECT:Sickness...Madness...Death
SOURCE:Water
とあり、読む前からネタが割れています。
さらに、本文中に3ページにわたり、水俣病についてまじめな解説があり、作者が真摯に取り組んでいるのは分かるのですが、そこに続けて、凶暴化、巨大化となるのには大きなひっかかりを感じました。「なんちゃって似非科学」の話なら、ほら話として気にならないのでしょうが、なまじまじめなために、「水銀による突然変異」というのは、どうしたものかと思いました。



 

あけましておめでとうございます

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2016年 1月 1日(金)18時10分53秒
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  > No.411[元記事へ]

poweroftwoさんへのお返事です。

昨年はいろいろ貴重なレビューをありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。
 

あけましておめでとうございます

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2016年 1月 1日(金)13時25分34秒
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  新作と並行して、紙の本で旧作も読んでいこうと思っています。

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

Re: Bryan Smith の Christmas Eve on Haunted Hill

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年12月26日(土)16時36分44秒
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  ブライアン・スミスとはまたなんというか……。よりによって1999年6月にヴァンでキングをはねた男と同姓同名のホラー作家ですか。もちろん関係ないとはいえ、ホラーを書くことにプレッシャーはないんですかね?
キャリアは10年ちょいのようですが、おっしゃる通り割と作品数がありますね。パート2のあるシリーズものも4つあるし。
この作品は凡作だったようですが、クリスマスをテーマとするホラーは中編以上では困難でしょうね。

余談ですがFantastic Fictionの下の方にこの人が讃辞を寄せているJohn EversonのSiren (2010)が目につきました。
"Superbly effective. Modern horror doesn't get much better than this."

エキサイト翻訳にかけると
「見事に効果的である。現代の恐怖はこれよりずっとよくならない。」
だそうで。はてセイレーン(サイレン)などがテーマでそんな大層なものが書けるのかと失礼ながら(笑)。
 

Bryan Smith の Christmas Eve on Haunted Hill

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年12月26日(土)00時41分25秒
返信・引用
  368円、106ページ。
クリスマス・イヴにサンタの服装をした父親が家族や来客を惨殺した事件以来、ホーンテッド・ヒルと呼ばれるようになった高台に建つ家。イヴには幽霊が出ると噂されるようになっています。
惨劇から10年後。唯一の生き残りである息子のルークが、自らの人生に決着をつけるために帰郷します。酒場で旧友と再会したのをきっかけに、自殺の予定を変更して、2人で家に向かいます。
並行して、心霊スポット探検の乗りで家にやってきた10代の5人の行動が描かれます。
ふたつの話がどう繋がっていくのか・・・

はっきり言って、新味は全くありません。文章も、じっくり描き込むべき怪異の部分とさらっと流せばいい日常の部分が、逆転しているといっていいくらいバランスを欠いています。結末も予定調和の上、説明不足。大雪が降っているというだけで、クリスマスのムードもまるでありません。

作品をコンスタントに出している作家で、未読ですが紙の本も数冊もっているので期待したのですが、がっかりです。アクションの歯切れはよく、途中でやめようと思わない程度には楽しみましたが、積極的には人に薦めません。

雑誌には掲載しにくい、1冊の本にもしにくい長さの中編をダイレクトに出版できるのが電子書籍のいいところですが、編集者のフィルターを通さないというのは、危険なことなものかもしれません。
 

Re: Michael Whitehouse の The Horrors of Christmas

 投稿者:悲張正太郎  投稿日:2015年12月12日(土)19時43分7秒
返信・引用
  二番目のThe Advent Calenderがちょっと興味引かれますね。ロバート・エイクマンにありそうな気もするし、トワイライトゾーンの1エピソードのようでもあるという感じで。
本来なら日本でもクリスマスに怖いお話を楽しむという風習が、まあ根付くとは言わないまでも年1ぐらいでクリスマス・ホラーのアンソロジーの1冊も出ておかしくはないと思うのですが、所詮この国ではいまだクリスマスはお祭り騒ぎ程度のイベントでしかないので、こういう短編集も当分は翻訳される見込みはないんでしょうね。ハロウィーンでさえホラーと結びつくのは、コスプレの意匠としてキャラが使われる程度で、小説はおろか映画でさえホラーを楽しみましょうとはならない現状ですからね。
ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、過去いくらかのハロウィーンやクリスマスのアンソロジーを出してくれたことはありがたいと思っています。
 

Michael Whitehouse の The Horrors of Christmas

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2015年12月 9日(水)21時23分25秒
返信・引用
  114円。41ページ。クリスマスの3つのこわいお話です。

A Christmas Feast
篤志家とされている一家(両親と姉弟)が、毎年身寄りのない老人をクリスマスの食事に招待しているのですが、実はその老人を食べてしまうのが目的です。
今年は、東欧から来た爺さんが招待されます。読者は一家の目的を知っているので、昔話を嬉々として語り続ける爺さんにヒヤヒヤさせられます。
結末はこれしかないなというものですが、しっかり伏線が張ってあるので、納得がいきます。
しかし、老人の肉って、旨いのでしょうか。

The Advent Calender
降臨節カレンダー。辞書によると、「小さなドアをあけると中の絵が見える子供用の暦」だそうです。
1965年のクリスマス。郊外の町で、それまでの3年間、クリスマスに子どもが行方不明になっています。住民は不安を抱えて落ち着かないのですが、「私」は大好きな降臨節カレンダーを買ってもらい、毎日ドアを開けながら、クリスマスを楽しみに待ちます。絵そのものは普通なのですが、ドアの内側に何かの気配が感じられます。やがてやってきたクリスマス・イブの夜、「私」の部屋に足音が近づいてきます・・・
ラストはあいまいにぼかされていますが、よく読むと子どもたちに何が起こったかが分かり、ゾクッときます。
しかし、大人になった「私」が子どもの頃を振り返るという設定は郷愁を感じられていいですが、「私」は犠牲にならないということが分かってしまうので、良し悪しだなと思いました。

The Christmas Tree
両親と娘の3人家族。
近くの森にクリスマス・ツリーを切りに行くのが毎年の妻の仕事なのですが、ある年、森に行ったまま戻ってこない。探しに行くと、見事な木の根元で、心臓発作を起こし、息絶えています。
1年後のクリスマス、夫がその木を切り、ツリーとして居間に飾ると・・・
こちらははっきり書き過ぎて、かえって怖くなくなっています。

3編とも、クリスマスの雰囲気はよく出ており、お値段と労力ぶんの価値はありましたが、友人の娘さんが通うピアノ教室のクリスマス・コンサートに呼ばれ、「上手だったね」とは言えず、「楽しかったよ」と答えた。そんな気分です。

この作家、化けるかもしれません。
 

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