teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:14/314 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

あけましておめでとうございます

 投稿者:poweroftwo  投稿日:2017年 1月 3日(火)19時47分2秒
  通報 返信・引用
  今年もよろしくお願いします。

昨年は暮れに、「猫とカナリア」を読んだきりでした。

パウル・レニの映画の原作戯曲です。ずっと読みたいと思ってきて、ようやく見つけました。
映画はサイレント期の名作とされていますが、製作が後にドラキュラやフランケンシュタインと関わるカール・レムリだからか、お屋敷のおどろおどろしい雰囲気は怪奇映画そのものです。
さて、原作はどうかというと、「20年前に死んだ主人の霊が現れる」「使用人がブードゥー女」という設定はありますが、怖さは全くありません。
その代わり、ミステリ劇としては、とんでもない面白さです。ただし、途中までは。
遺言状を開けることになり、屋敷に関係者が集まってくる冒頭には、わくわくします。
近隣の精神病院から患者が逃げ出し、弁護士が行方不明になる第1幕は、先が気になって止められない面白さです。
第2幕ではいよいよ殺人事件。
しかし、
こんなに面白くてどうなるんだろうと期待が高まっていたら、第3幕でとたんに失速。
遺産を相続するには「正気であること」が条件で、相続人に指定された若い女性を怪しい人たちが精神的に追いつめていくのですが、その女性というのが結構強気なので、「ガス燈」のようなサスペンスがまるで盛り上がりません。
しかも痴話喧嘩をしているうちに、いつの間にやら犯人が判明し、あっけなく幕。
映画も、終盤では警官隊が乱入してきてドタバタ喜劇みたいになり、怪奇ムードは全くなりなりますが、原作の失速ぶりも負けてはいません。でも演出と潤色しだいで、見ごたえのある演劇になるのかもしれません。
どこかの劇団がやってくれたら、是非見てみたいです。

ちなみに、人物の動きや立ち位置が細かく指定され、戯曲というよりは上演台本といった感じで、読み物としては鬱陶しさがありました。
 
 
》記事一覧表示

新着順:14/314 《前のページ | 次のページ》
/314